歌川国貞「秋の七草」6図


豊国門人で弟弟子に歌川国芳がいる江戸時代の浮世絵師(天明6年(1786年)~元治元年(1865年))歌川国貞(うたがわ・くにさだ)の「秋の七草」の6図です。

発淫情図。若妻の艶とチラと見える二ノ腕の白さ。もう一枚のその部分の拡大図の美しき事。その肩に”恐るべき化物””家までのんでしまう化開”とある。いま一枚の方、筆を口に噛み、巻紙を手に持つ美人、そして同じく交合部分拡大図。同じく肩書に情通人を迷わす狐図、そして化開図とある。前期落下狼藉図と対比していただきたい。

その極端を示して読む者に訴えているのである。本能の合い間に行来する人間生活に自戒と相手に対する思いやりを求めている。発淫情図に登場する若妻の櫛の色についてである。多分絵図の構成のためにこの色を選んだものと思うが、柘植の地に藍色の漆塗り、紋通しの櫛は大変高価なもので、鼈甲(べっこう)製のものより高価である。

塗師の問題ではなく蒔絵師の分野で、江戸期相当に進んだ技術の中でも大変難しいもので、理由はその発色性と透し部分の胡粉仕上げの材料に化学的な根拠が必要であった。古くは上古期、平安時代のものにも難渋しており、江戸期にはあまり完成されていなかった。なかなか手に入らなかったものである。

理由はともかく、絵師は効果なものと知って選んだものとすれば、おそるべき化物の意味がこんなところで表示されている。

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歌川国貞「秋の七草」6図
歌川国貞の「秋の七草」の6図(Sサイズ)です。

 

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